一軒家が売れない理由・原因とは?スムーズに売却するコツも解説
一軒家の売却はマンションと比べて難しいと言われています。そのため、売却する場合は売れにくくなる原因を改善・対策することが大切です。本記事では一軒家が売れない原因と対策方法について解説します。
この記事を読むための時間:3分
一軒家が売れづらい理由
一般的に一軒家が売れづらいと言われる4つの理由を解説します。
資産価値の低下スピードが早い
総務省のデータによると、日本の一軒家の90%以上が木造住宅です。木造住宅と鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションの資産価値がなくなるまでの期間は以下の通りです。
木造住宅 | 約22年 |
鉄筋コンクリート住宅 | 約47年 |
このように、木造住宅の方が劣化が早いため、売れにくい傾向にあります。
戸建て住宅の需要が少ない
一般的に、一軒家は子どもがいる世帯が購入するケースが多いです。しかし、近年の日本では核家族化や少子高齢化が進み単身世帯が増加しています。また、一戸建ては新築で建てたいと考える人も多いもの。そのため、中古一軒家の需要が低くなっており、マンションと比べると売れづらいのです。
郊外に多く利便性が悪い
一軒家を建てる際、土地の値段が安い、自然環境に優れているといったメリットがあることから、郊外に建てる人が多い傾向にあります。しかし、郊外地は駅から遠いことが多く、利便性がないため売却が難しくなりがちです。
ローンが組みにくい
中古住宅は担保価値が新築住宅よりも低くなります。そのため、希望する物件の購入金額まで借り入れることが難しく、ローンが組めないことで購入を諦める人も少なくありません。
一軒家が売れない原因と対策方法
先述した4つの理由から、一般的に一軒家は売りづらいとされていますが、全く売れないわけではありません。売れない一軒家にはその物件特有の原因があります。ここからは売れない一軒家に共通する原因とスムーズに売却するための対策方法を解説します。
築年数が経っている
住宅は築年数が経過するほど劣化も進みます。また、旧耐震基準で作られている場合があり、築年数の経った一軒家は購入後に修繕が必要となるケースが多いため、売れづらくなってしまいます。年数の経った家を売るコツは、購入者の修繕費用の心配を消すことです。購入希望者がネックに思いがちな以下のポイントを改善・修繕することで売れやすくなる可能性があります。
- 傷んだ壁紙
- 水回りの汚れ
- 外壁のヒビ
- 不用品が多く雑然とした部屋
立地が悪い
先述したように、一軒家の多くは駅から遠い郊外に建てられているため、立地の悪さから購入を敬遠する人も多くいます。立地が原因で一軒家が売れにくい場合は、その土地のメリットもしっかり伝えることが大切です。以下の例を参考に、売却物件のある土地のアピールポイントを探してみてください。
- バスが充実している
- 近隣に買い物施設がある
- 学校が近い
- 犯罪が少ない
- 自然が多く静かな環境である
相場より価格が高い
周辺環境や家の状態が悪くないのにも関わらず、なかなか売れない場合は売却価格が相場よりも高いことが考えられます。周囲の物件相場を調べたり、不動産会社の担当者に相談したりして適切な価格で売り出すようにしましょう。
取引件数が少ない時期に売ろうとしている
不動産業界では、住宅が売れやすい時期とそうでない時期があります。一般的に物件が売れやすいのは転勤や転校、入学などにより住み替え需要が増える2~3月です。4月を過ぎると需要が減り閑散期に入ります。また、12~1月の年末年始も住宅が売れにくい時期です。これらの閑散期に家を売り出しても、売れる可能性は低いと言えます。
一軒家が売れない場合は原因に合わせた対処法を取ろう
中古の一軒家は、「劣化スピードが早い」「戸建て住宅の需要が減っている」などの理由により、マンションよりも売れにくいと言われています。しかし、中には家の傷みが目立つ、相場より価格が高いなど、物件特有の問題が原因で売れないケースもあります。一軒家がなかなか売れない時は原因を調べて適切な対処方法を取るようにしましょう。