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外壁塗装で起こりやすい手抜き工事とは。実例と見破る方法を紹介

手抜き工事で家が受けた被害とお金の損失

 

外壁塗装は、素人の目から見ると手抜きをされているかどうかわからないのが難点です。また、完全に塗装が完了した後だと、プロが見てもわからない手抜きが存在することも。今回は、そんな手抜き工事を未然に防ぐため、よくある手抜き事例と対策方法をご紹介します。

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事例が多い外壁塗装の手抜き例

実際に手抜き塗装が報告された例の中で、よくある手法を解説します。

簡易的な足場で作業する

外壁塗装工事を行う際には、クサビ式(ビケ)足場と呼ばれる丈夫な足場を使用します。足場は丁寧な作業をするためなのはもちろん、作業員の安全を確保する上で欠かせません。しかし、手抜き業者の場合は、単管足場という、費用が安く設置できるものを使う場合があります。これは労働安全衛生法で禁止されていて、見つかった場合は工事がストップする恐れがあるため悪質な違法行為です。

塗装回数が少ない

外壁塗装は、一般的に3回の塗装工程を行います。下塗り・中塗り・上塗りにわかれ、とくに下塗りは塗料・下塗り材・外壁がしっかり密着するよう橋渡しをする大切な工程です。手抜き業者では、こうした重要な塗装を省略する場合があり、塗料が本来の効果を発揮せず数年で劣化が表れる恐れがあります。

養生を行わない

本来の場所以外に塗料が付かないためにも、丁寧な作業が求められるのが養生。細かい部分までしっかり対応しなければいけないため手間がかかる作業です。しかし手抜き業者は養生の時点から、雑でいい加減な対応をします。養生が不十分・雑な業者は、塗装作業自体もいい加減になることが多いでしょう。

塗料を偽装する

塗料は色だけでなく使われている成分もさまざまで、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で決定していきます。手抜き業者の中には、言葉巧みに高い塗料を提案・見積もりし、実際の作業では安価な塗料を使い利益を出すケースも見受けられます。

 

作業開始前に、塗料メーカーが発行している「出荷証明」を業者から貰うことで、見積もりにある塗料が使われているかのすり合わせが可能です。必ず確認するようにしましょう。

天候を考慮して作業しない

外壁用の塗料は、各メーカーで品質を保証する気温や湿度が決まっています。そのため、悪天候のときには塗装作業ができないことも。そのため通常の業者であれば、塗装ができない日数も計算にいれて見積もり・スケジュールを立てます。天候を全く考慮せず、短い納期で利益をあげようとする業者は、手抜き業者であるといえるでしょう。悪条件下で行われた塗装作業は、耐久力に欠け数年で劣化する恐れがあります。

雑な仕上がりが目立つ

外壁塗装は塗装もれなどがあると、水分やカビが侵入し家の劣化を早めます。そのため、細かい部分まで丁寧な作業が求められるのです。しかし、手抜き業者の場合は、高い場所や見えにくい低い場所の塗り残し・仕上がりがガタガタになっているといった雑な作業が見られます。

外壁塗装の手抜きを見破る方法

手抜き作業を見破るために、有効とされている対策方法を解説します。

立ち合いをする

詳細なスケジュールを説明してもらい、とくに大切な作業の日は立ち合いをすることは、手抜き防止になります。実際に作業を見守るために手間はかかりますが、監視者がいるだけでも手抜き業者は適当な作業がしにくくなります。

作業の様子を写真や動画で残してもらう

塗装作業中、家から離れることが多いのであれば作業の様子を写真や動画で残してもらいましょう。工程ごとに、わかりやすくまとめてもらうのがポイントです。工事後に何か不具合が見つかった際の証拠にもなるため。工事前に業者としっかり打ち合わせをしましょう。

途中経過や作業報告をこまめにもらう

手抜き工事を防ぐためには、作業前や作業中にこまめに説明を受けたり、報告をして貰ったりすることが大切です。素人ではわかりにくいこともありますが、現在どの工程を行っているのかを聞き、ネットでそれが適切なものかを調べることもできます。手抜きをしていないのであれば、業者側も途中経過や作業報告を渋りはしないはずです。

見積もり時の説明が丁寧かをチェックする

外壁塗装の工事工程に関しては、素人ではわからない点がたくさんあります。そのため、見積もりでは自分が理解・納得できるまでしっかりと説明を聞きましょう。この時点で、曖昧な返答をしたり「全てお任せください」と質問をかわしたりするような業者は要注意です。素人にもわかりやすく、しっかり対応してくれる業者を選びましょう。

手抜き工事が発覚した場合

手抜き工事が発覚した場合には、主に以下の対応方法があります。

 

  • 業者に直接やり直しを依頼
  • 消費者センターへの相談
  • 住宅リフォーム紛争処理支援センターへの相談
  • 弁護士への相談

 

本来は、手抜き工事をした業者が責任をもって対応するべきですが、もとが悪質なため対応不可な場合もあります。その際は、時間や手間を無駄にしないためにも第三者機関への相談を検討するのがおすすめです。

外壁塗装は手抜き手法を知って、被害を未然に防ぐことが大切

外壁塗装は家を守る大切な作業ですが、手抜きが見抜きにくいという難点があります。そんな手抜きを防ぐには、よくある手法や事例を知って対策を立てることが大切です。今回ご紹介した例を参考に、手抜き業者を見抜いてしっかりとした塗装工事を行いましょう。

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